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メルマガを解除すると衝動買いは減るのか

おおむね、減ります。メールを読む数が減ったからといって、あなたが急に意志の強い人間になるわけではありません。そうではなく、衝動には引き金が要り、通販のメルマガや通知は、あなたが選んでいない都合のいいタイミングで、その引き金をずっと作り続ける装置だからです。引き金を取り除くと、「欲しい」と感じていたことの多くが、実は「また見せられた」だけだったとわかります。

通知は情報ではなく、きっかけです

発送完了メールは情報です。頼んだものが届く、という事実を伝えています。三週間前に一度だけ見たジャケットについての「お取り置きしています」というメールは、情報ではありません——そのジャケットが存在することは、もう知っています。あれは実質、きっかけです。すでに考えなくなっていたものを、あなたではなく送り手が選んだ瞬間に、もう一度目の前に置き直す、小さくタイミングを計った仕掛けです。あなたが朝起きて急にまたジャケットを欲しくなったのではなく、そのメールが「欲しい」という気持ちを目の前に戻したのです。

この違いは大事です。責任の置き場所が変わるからです。「必要ないものをつい買ってしまう」は性格の問題に聞こえます。「すでに買わないと決めたものを、週に何十回も見せ直されていて、それを仕事にしている人たちがいる」は設計の問題であり、設計の問題には地味だけれど確実な対策があります——見せられる回数を減らすことです。

いちばん効いてしまう文面は、広告らしく見えない

「全品30%オフ」という件名は見分けやすく、無視もしやすいものです。広告だと自分から名乗っているからです。実際に判断をすり抜けて購入まで運んでしまうのは、もっと静かな文面のほうです。カートに残った商品を「決めたこと」ではなく「忘れ物」のように扱うリマインド、来週には別の名前で再登場する割引のカウントダウン、ページを更新するたびに元に戻る「残り3点」。どれも、その商品が必要かどうかの情報ではありません。「今すぐ決めるべき」という感覚をどれだけ手をかけて作ったか、という情報です。

最初に解除すべきなのは、大声でセールを叫ぶ配信ではありません。あれは少なくとも、自分が広告であることを隠していません。本当に外すべきは、あなた個人宛てで、実際に見た商品に触れてくる配信です。それはほかの誰でもなく、あなた一人に効くように作られているからです。

解除で変わること、変わらないこと

「欲しい」という気持ち自体は消えません。店のショーウィンドウの前を通りかかって、中の物を本当に欲しいと感じるなら、メルマガを解除してもそこは変わりませんし、変わる必要もありません。それは魅力的なものを見たときの、ごく普通の反応です。解除で消えるのは、人為的に作られたほうの「欲しい」です。火曜の夜8時、何の脈絡もなくまたジャケットのことを考えてしまうのは、ある会社が「6万人に一斉に思い出させるにはこの時間がいい」と決めたからにすぎません。それを止めても、欲しがらない人間になるわけではありません。ただ、その気持ちに向き合うタイミングが、相手のスケジュールではなく自分のスケジュールに戻ってくるだけです。それだけで、だいぶ扱いやすくなります。

一通ずつではなく、まとめて片づける

届くたびに一件ずつ解除していくと、五分で終わるはずの作業が、延々と続く作業に変わってしまい、結局は途中でやめてしまいます——それこそが、通知の量が減らない理由です。実際に終わらせられるのは、一度腰を据えてまとめてやる方法です。受信トレイを開き、送信元ごとに並べ替えて、いちばん頻繁に届く相手から手をつけます。たいていの通知量は、ごく一部の送り主に集中しています。多くのメールサービスには、まとめて配信停止できる画面が用意されています。片づけのセッションでカテゴリーをまとめて扱うのと同じように——ひとまとめにして、一度だけ判断し、その判断を何件にも当てはめる——一通ごとに考え直すことはやめましょう。

残すもの、逃がし先

通販からの連絡が全部いらないわけではありません。注文確認、発送状況、領収書は本当に役に立つ情報で、届く頻度もさほど気になりません。アカウント情報と販促を同じアドレスから混ぜて送ってくるブランドなら、件名に「セール」「オフ」「%」が含まれるものだけを、自分の好きなタイミングで見るフォルダに振り分けるフィルターを設定すれば、解除とほぼ同じ効果が得られ、必要なメールを失うこともありません。目指すのは受信トレイを空っぽにすることではなく、いつ買い物のことを考えるかを、相手ではなく自分が決められる状態です。

通知の代わりに何を置くか

人為的なきっかけを取り除いても、「これは本当に必要か」という、誰にも仕組まれていない普通の問いはなくなりません。ただ、その問いに向き合う場面が、自分でコントロールできる瞬間に戻ってくるだけです。そこで役に立つのが、買う前の五秒の確認です。きっかけがどこから来たものであれ、買う前に家にすでにあるかどうかをひと目確認すれば、「欲しいかどうか」ではなく「覚えているかどうか」の部分は片づきます。Kept の「買う前に確認」は、まさにその瞬間のために作られています。買おうとしているものを入力すれば、家にすでにあるかどうかを教えてくれます。本当に新しい「欲しい」までは止めませんし、止める必要もありません。ただ、静かな受信トレイを通り抜けてもなお残った「欲しい」だけが、実際の購入につながるようにします。