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小さい家に引っ越す前に、持ち物をどう「縮める」か

ふつうの引っ越しが問うのは「何を残したいか」です。小さい家への引っ越しが問うのはもっと厳しいことです。「そもそも入るのか」。ダイニングテーブルもピアノも壁いっぱいの本棚も、好きなままでいい。それでも置き場所がないことはあり得ます。気持ちの強さは新居の床面積を変えてくれません。ここがふつうの断捨離と根本的に違う点です。ここでの制約は「手放す覚悟があるかどうか」ではなく、自分では選んでいない一つの数字であり、それはまだ住んでもいない新居がすでに決めています。

旧居を仕分ける前に、新居を測る

たいていの人は、ふつうの断捨離と同じやり方で「縮める」作業を始めます。部屋ごとに、モノごとに、その場で決めていくやり方です。それは入れ物の大きさが変わらないときにはうまくいきます。入れ物そのものが小さくなるときにはうまくいきません。旧居ではちょうどよく思えた判断が、新居では合わないことがあり、それに気づくのはたいてい引っ越し当日、トラックが外に停まり、ソファが新居のドアを通らないと分かった瞬間だからです。だからまず測ります。寝室はいくつあるか、クローゼットの奥行きはどれくらいか、車庫や物置があるかないか、キッチンの収納はどんな感じか。その数字こそが、一つひとつのモノを照らし合わせる基準になります。

これは居心地の悪い作業です。「まだ欲しいか」という気持ちの問いを、「どこかに入るか」という算数の問いに変えてしまうからです。どちらも大事ですが、算数を先に済ませておくと、そもそも入るはずのなかったものに未練を残さずに済み、逆にどうやっても玄関を通らなかったはずのものを、うっかり残さずに済みます。

「縮まないもの」から手をつける

家というのは、たいてい何でも一つずつは持っていません。よく人を招いていた頃の食器一式がもう一組。今はホテルに泊まってもらう客のために置いてある客間一式の家具。誰も座らない部屋のもう一台のソファ。旧居ではこれらは問題になりませんでした。使わなくても気づかれずに置いておける余裕があったからです。小さい家では「使わないけれど邪魔にはならない」が、初日から「使わないうえに邪魔」に変わります。だからこそ、こういうものを先に片づけ、時間のかかる思い出の品はあとに回すほうがうまくいきます。大きな家具は、あとから考え直すのがいちばん難しいものでもあります。新居のドアを通らないソファは、来月ゆっくり考え直せる問題ではなく、その日のうちに、しかもお金をかけて、勝手に結論が出てしまう問題です。

縮むのはモノだけでなく、部屋そのもの

意外と見落とされがちなのは、一つひとつのモノよりも、部屋一つ分の決断がまとめて押し寄せてくることです。工具や季節の飾り、自転車を収めていた車庫。何年分もの書類を収めていた書斎。行き場のないものを何でも受け止めていた客間。そういう部屋のない家に引っ越しても、中身をどうするかという決断そのものがなくなるわけではありません。ただ、その決断が同じ数週間の中に一気に詰め込まれるだけです。これが、同じ量のモノでも、小さい家への引っ越しがふつうの断捨離よりずっと重く感じられる理由です。モノが増えたわけではありません。同じ量のモノに対して、時間も先延ばしできる余地もずっと少なくなっているだけです。

あちこちに隠れていた重複を見つける

これまで別々の部屋や別々の収納スペースに散らばっていたものを、一つの小さな空間にまとめる。この過程でこそ、ホチキスが三個、上等なタオルが二組、キッチンの引き出しにはほとんど何でも予備があることに気づきます。これらの重複は今まで見えていませんでした。それぞれが別の場所に住んでいて、並んで比べられることが一度もなかったからです。日用品は部屋ごとではなくカテゴリーごとに仕分けるほうが早く見つかります。キッチン用品を一気に、寝具類を一気に、というふうに。部屋を一つずつ回るより、これのほうが重複をはっきり浮かび上がらせ、そして小さい家への引っ越しが本当にモノを減らす瞬間になります。ただ狭い場所に詰め直しただけで終わらせないために。

箱を全部開けなくても分かるようにしておく

すべてを引っ越しの週に決める必要はありません。しばらく物置に預けるもの、新居に着いてから数か月かけてゆっくり開けるもの、それでいい箱もあります。あとで困るのは、その先延ばし自体ではなく、箱の中身を忘れてしまうことです。それは、まさに「縮める」ことで防ぎたかったはずの無駄——最初の缶切りが本当に残っているか分からず、また買ってしまう——につながります。封をする前に箱や棚をスマホで一枚撮っておく、あるいは物置に預けるものの簡単な一覧を作っておく。それだけでこの穴は塞げます。Kept の部屋機能はここで実際に役立ちます。旧居の部屋構成をそのまま持ち込むのではなく、新居に実際にある部屋を作れるので、「車庫」というラベルの箱にも本当の行き先ができます。買う前に確認できる検索機能は、新居に移って数週間後、「これ、もう持っていたはずでは」と思ったその瞬間に、確かめてから決められるようにしてくれます。

「縮め終わった」とはどういう状態か

持ち物を最低限まで削ぎ落とすことではありません。思い出の品をすべて引っ越し当日までに決め切ることでもありません。新居に運んだものが、実際に入るかどうかをきちんと確かめたうえで運ばれていること。以前はいくつもの部屋に散らばって見えなかった重複が、そのまま新居についてこなかったこと。そして物置に直行した箱には、中身の正直な記録が残っていて、小さくなった新居が最初の一年で、すでに持っているはずのものを気づかないうちに買い直してしまわないことです。