使わない保存容器・タッパーをどう片づけるか
保存容器の引き出しは、自分で選んで増やしたモノではありません。持ち帰り用の容器がひとつ、誰かにおすそ分けをもらった容器がひとつと、勝手に増えていくもので、気づいたときには行き先のないフタが4つ、フタの行方が分からない容器が3つになっています。
なぜこの引き出しだけ勝手に増えるのか
家にあるもののほとんどは、自分で買うと決めて手に入れたものです。保存容器は少し違い、かなりの部分が「別の何かのおまけ」として家に入ってきます。近所の人がスープを入れて持ってきてくれた容器、頼んだ覚えのないテイクアウトの容器——中身が入ったままのものを、その場で断るのは気が引けるので、「とりあえず」取っておく。この「とりあえず」が、決断としてではなく、なりゆきで定住してしまうのが問題です。
もうひとつの理由は、容器とフタが離れ離れになっても、片方だけを見ると特におかしく見えないことです。フタが食洗機で少し反ってしまう、容器が割れて買い替えたけれどフタだけ残る、ピクニックに持って行ったセットが半分しか帰ってこない。どれも一度に気づくような大きな損失ではなく、じわじわとした漏れで、そういう漏れこそが「片づけよう」というきっかけを一番作りにくい種類の散らかり方です。
ペア合わせ — ひとつずつ悩まなくていい方法
ひとつずつ「これは残すべきか」と判断しようとするのはやめましょう。それは10分で挫折するタイプのやり方です。代わりに、引き出しや戸棚の中身を全部カウンターに出し、容器の山とフタの山に分けて、ペアを組んでいきます。全部組み終わったあとに片方だけ余ったものは、すでに答えが出ています。相手のいないフタは、具体的にどんな作り置きに使うか言えないなら、資源ゴミか可燃ゴミです。相手のいない容器は、ラップやお皿でフタ代わりにして本当に使うつもりがあるものだけ残す価値があり、そうでなければ、揃った積み重ねやすいセットが入るはずの棚のスペースを、ただ占領しているだけです。
この方法が機能するのは、「これは残す価値があるか」という主観的な問いを、「相手がいるかいないか」という機械的な問いに置き換えているからです。ひとつずつ自分を納得させる必要がなく、たいていの片づけはこの「自分を納得させる」部分でつまずいて止まります。
実際に必要な数はいくつか
万能な正解の数はありませんが、自分の家の数字は見つけられます。今の家族が実際に一度に作り置きして保存する食事は何食分か、理論上「あったら使うかも」ではなく、実際の分量を数えてみてください。テイクアウトの容器を除くと、たいていの家庭は8〜15個の間に落ち着きます。そして正直な数は、今戸棚にある数よりほぼ確実に少なく、サイズの揃った重ねられるセットなら、同じ数のバラバラなものよりずっと少ないスペースで済むからです。
なんとなく増えてしまったいろいろな形の寄せ集めより、サイズを揃えたセットのほうが優先する価値があります。形の違う11個を積むより、同じサイズの15個を積むほうが省スペースで、毎回一発で合うフタが見つかる日常の快適さは、思っている以上の価値があります。
手放したものは、実際どこへ行くのか
ゴミに出す前に、自治体の分別ルールを確認してください。プラスチックの種類によっては回収対象外のことが多く、角が割れていたり、しみが取れなかったりする容器は、素材自体は対象でも回収してもらえないことがよくあります。底の小さな三角マークだけで判断せず、案内を確認するのが確実です。状態の良い容器は、ペアが揃っていなくても、動物保護施設のエサや寝床用、地域食堂やフードバンクの持ち帰り用の食事の配布、学校での画材の保管などで喜ばれます。どれもフタが揃っている必要はありません。割れたり反ったりして使い道が本当にないものは、素直にゴミです。それはひびが入った瞬間からゴミだったので、引き出しがその決断を先延ばしにしていただけです。
引き出しを再び増やさない習慣
ペア合わせは今あるものを片づけるだけで、入ってくる流れを変えないと、引き出しは同じように再び増えていきます。ただ、ここでの「入ってくる流れ」は思っているより止めやすいものです。というのも、これは本質的に「買う」行為ではないからです。本当の分かれ目は、誰かに容器を渡され、その場で取っておくかどうかを決める瞬間にあります。Kept の「買う前に確認」の検索はここでも役立ちます。新しいセットを買う前に「保存容器」と入力すれば、家にすでに何個あるか、そのうち実際に最近使ったのは何個かを教えてくれるので、「もっと必要か」が勘ではなく正直な答えになります。
「片づいた」とはどういう状態か
写真映えする、揃ったセットひとつだけが入った引き出しのことではありません。片づいた状態とは、戸棚のどの容器にも5秒以内に合うフタが見つかることで、引き出しの中に「これ、何用のフタだったっけ」と手を止めさせるフタが一枚も残っていないことです。