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使わなくなった古い電子機器、どう処分するか

たいていの家に、こういう引き出しがあります。画面が割れたままの古いスマホ、あえて買い替えなかったタブレット、ポケットの中のスマホに役目を譲ったカメラ、二世代前のゲーム機。中身はどれも壊れていません。壊れていないからこそ、そこに残り続けているのです。「まだ動く」は手放さない理由に感じられますが、それは「手放すべきかどうか」とは別の問いです。

「まだ動く」は問いを取り違えている

動く機器と、役に立っている機器は別物です。引き出しのスマホは電源を入れれば動きますが、実際に手に取る道具ではもう何年もありません。あと一年しまっておいたところで、また手に取る道具に戻ることはないでしょう。「機能するかどうか」と「使われているかどうか」は違う状態で、モノは大抵この二つの間の隙間に溜まります。壊れていないから決断を迫られず、決断を迫られないまま、決断そのものが先延ばしになるのです。

本当に聞くべきなのは「まだ動くか」ではなく「この一年、目的を持って使ったか」です。電子機器の引き出しにあるもののほとんどは、正直な答えはずっと前に出ています。

足を止めているのは機器そのものではない

古いスマホがなぜまだ引き出しにあるのか聞くと、本当の理由は「いつか使うかもしれないから」ではないことがほとんどです。実際には「データを消す作業に手が回らなかった」に近く、それを口にしないだけです。スマホやパソコンはただの物ではなく、何年分ものメッセージや写真、ログイン情報の塊で、その状態のまま人に譲ったり売ったり処分したりするのは、実際よりずっと大きな決断に感じられます。この躊躇には理由があります。そして、一度お茶を淹れるほどの時間で片づく作業でもあります。実際にやってみるまで、たいていの人はそれよりずっと重く感じているだけです。

手放す前にやるべきこと

まず、なくなると困るもの――特に写真――をバックアップします。次に、その機器に紐づくすべてのアカウントからサインアウトし、アプリを一つずつ消すのではなく、設定メニューから初期化を行います。初期化は機器を出荷時の状態に戻す手順で、ここが本当に重要な一手間です。それに比べれば、売るか譲るか手放すかという後の選択はずっと小さな決断です。アカウントを紐づけたことがある機器はすべて同じ扱いにします。スマホやタブレットはもちろん、古いノートパソコン、電子書籍リーダー、自宅のネットワークにつないだことのあるスマート機器も同様です。

ここまで終われば、その機器はただの物に戻ります。以降のどの選択肢も、迷いに引き戻されることなく選べるようになります。

待つほど失うのは場所だけでなく、お金です

電子機器の買い取り価格は、動くかどうかとは関係のないスケジュールで下がっていきます。今日いくらか値がつく機器も、来年にはもっと安くなり、再来年にはさらに下がります。原因は引き出しの中の機器に何か問題があるからではなく、新しいモデルが次々に出てくるからです。「念のため」としまっておく一年ごとに、売った時の価値は静かに下がり、持っている価値が上がるわけでもありません。もし買い取りや下取りの価値が少しでも残っているなら、それがいちばん高いのは決断した日で、ようやく手を付けた日ではありません。

初期化したあと、実際にどこへ送るか

状態がよく動く機器は、出品や下取りに出す価値があります。多くのメーカーや通信会社、家電量販店が下取りや回収の窓口を用意しているので、機種名で調べればすぐわかります。動くけれど売っても大した額にならない機器は、店より個人にとって価値が高いことがよくあります。最初の一台を覚えようとしている親戚、学校、機器を再生して届けている団体などです。それ以上壊れているものは、家庭ごみではなく電子機器専用の回収に出します。金属や電池の部品を含んでいて埋め立てには向かないため、家電量販店やリサイクルセンターに専用の回収窓口があることがほとんどです。

持ち物リストが役に立つ場面

電子機器は特に見失いやすいカテゴリです。服や食器と違って、目に触れる場所に出しっぱなしになることがなく、引き出しに入った瞬間、自分が何を持っているかという記憶からも消えてしまいます。Kept の未使用日数の記録はこういうものを自分から見つけてくれます。何か月も「使った」と記録されていない持ち物は、探しに行かなくても未使用日数が勝手に表示されます。買う前の五秒の確認という習慣も、ここで特に効きます。充電器やケーブル、カメラバッグのような付属品は、もう手元にない機器のためにそれと気づかず買い足してしまう、家の中でもとりわけ起きやすい重複買いの一つだからです。

「終わった」とはどういう状態か

引き出しが空になることではありません。残っているものすべてが初期化済みで、「決めるのが面倒に感じる」というだけの理由で何年も居座っているものが一つもない状態です。手放す機器に儀式は要りません。必要なのは、バックアップと初期化にかける十分間だけです。先延ばしにしてもう一年、ではなく。