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エコバッグやトートバッグがもう何枚もあるのに、なぜまた増えてしまうのか

エコバッグやトートバッグのほとんどは、そもそも「買った」という記憶が残りません。雑誌の付録でついてきた、展示会でノベルティとしてもらった、レジ袋を忘れてレジで数十円払って買った——どの瞬間も「モノを増やしている」という感覚にはならず、目の前の小さな不便を片づけただけ、もしくは無料のものを受け取っただけに感じられます。そうして引き出しは少しずつ埋まっていくのに、「またバッグを買った」と感じる瞬間は一度もありません。

バッグが解決するのは今この瞬間の「持ち帰る手段」で、引き出しの中身ではない

新しいバッグを受け取る瞬間は、自分が何枚持っているかを落ち着いて考えている瞬間ではありません。すでにレジで両手いっぱいに荷物を抱えていて、すでに展示ブースの人がバッグを差し出していて、すでに市場で買った野菜を何かに入れて持ち帰らないといけない。頭の中にある問いは「今これに何を入れて持ち帰るか」であって、「似たようなバッグが引き出しに9枚たたんで入っているんじゃないか」ではありません。その瞬間はまったく引き出しを見返す動作に似ておらず、目の前で差し出されているものでその場の不便を片づけているだけなのです。

実際に起きている3つのパターン

「買うかどうか」を判断する場面が最初から存在しない。展示会のノベルティ、書店のもの、市場の出店でもらったもの、一定金額以上の購入でついてくるおまけ——どれも、家にあるものと比べて選んだわけではありません。ただ手元に来るだけで、お金を払っていない分、実際の持ち物としてきちんと数えられることもありません。

「エコだから」という理由が、増やしている感覚を打ち消してしまう。エコバッグはどこで手に入れても「レジ袋よりましな、正しい選択」として扱われます。それ自体は間違っていませんが、そのぶんレジでもう一枚受け取ることが「モノを増やす」ではなく「良いことをした」ように感じられてしまいます。充電ケーブルが10本目なら「さすがに多い」と思うのに、エコバッグが10枚目だとほとんど何も感じない——でも、家に入ってくるという意味ではどちらも同じ一枚です。

たたむと薄くなり、お互いに隠れてしまう。トートバッグは折りたためて、袋の中に袋を詰め込めて、引き出しの中で薄い塊として重なります。コートが並んだラックでは絶対に起きないことです。十数枚入っている引き出しも、さっと開けただけでは、柔らかい布の塊がひとつあるようにしか見えず、2、3枚しか入っていないように感じます。

「引き出しがいっぱいになれば気づくはず」が成り立たない理由

バッグでいっぱいの引き出しは、パッと見では「バッグ」というひとつのカテゴリーにしか見えず、新しい一枚と比べられる十数個の個別のモノとしては見えません。12着目のコートならすぐ気づきます。ハンガーが必要で、どこに掛けるか決めなければならないからです。12枚目のバッグは、すでに「なんかバッグが何枚かある」ように見えていた柔らかい塊に加わるだけで、実際の枚数が数えられることはありません。折りたたまれた布の山は、自分から「数えて」とは訴えかけてこないからです。

引き出しの中身を全部記録しなくても、実際に役立つこと

展示会でもらった一枚一枚まで記録する必要はありません。実際にギャップを埋めるのは、丈夫で実際に使っている枚数がだいたい何枚あるか、それがどこに置いてあるか——玄関のフックにかけてある、車に積んである、専用の収納ポーチにたたんである——という感覚です。これがあれば、次にレジでもう一枚差し出されたときに、何もない状態ではなく、何かと比べて判断できます。玄関にすでに丈夫なバッグが4枚かかっていると分かっていれば、「じゃあもらいます」が「大丈夫です、ありがとうございます」に変わることが多く、それこそが肝心な部分です。

もう半分は、本当に使いたい数枚を、家を出る前に自然と手が伸びる場所に置いておくことです。そうすれば、レジの前で本当に一枚も持っていない、という状況そのものが減ります。開けることのない引き出しにしまわれたバッグは、次の無料の一枚を防いではくれません。ただそのバッグの隣に積み重なっていくだけです。

記憶より、短いリストの方が頼りになる

これは「思い出そうとする」より「調べる」方が効く典型的なケースです。問題はバッグが欲しかったことではなく、レジや出店の前に立ったとき、家の引き出しがすでにどれだけたたまれているかを教えてくれるものが何もなかったことだからです。Kept ならそのリストを、大きなプロジェクトにせずに持てます。家にあるバッグをだいたい声で話すだけで構造化された記録になり、引き出しを撮影すれば認識機能が下書きを作ってくれて、あとは確認するだけです。もう一枚差し出されたその瞬間に、「買う前に確認」の画面がここでいちばん大事な問い——もう十分な枚数を持っていないか——に答えてくれます。そうして手元に残る一枚は、実際に使う一枚になり、引き出しの奥でまた仲間入りするだけの一枚にはなりません。